2012年10月29日

愉気の効用

先回まで「愉気」について説明してきました。
野口整体は愉気が出来ることが大前提になります。
すなわち愉気が分からなければ野口整体も分からない。
と言えるのです。

しかしながら何故、愉気が必要なのか?
野口整体でも指圧のように指で押圧しますが、
指で押して愉気をすると押している個所の深部が弛む。
ただ力でぎゅうぎゅう押すのとは違う感覚が得られる。
それは施術をしている方も受けている側も感じられます。

押して痛みを感ずるのを「圧痛」と言いますが、
しばらく押しているとこの圧痛が消失します。
押している個所が弛むののが感じられると痛みも消えます。
ですから施術者側で痛いのが取れたのが分かるわけです。
これが指で押しているだけではなかなか分からないのです。

愉気は自分の指の感覚(指頭感覚)も鋭敏にし、
相手の体も鋭敏にしてくれます。
指圧などで強く押されているとその刺激に慣れてしまい、
段々強く押されないと感じなくなって行きます。
愉気では逆で段々感覚が鋭くなってきます。

ですから悪い個所を的確に感じられるようになる。
一般の方には分かり難いかも知れませんが、
悪い個所を的確に感じられるようになれば、
ほとんどの異常は治ります。
愉気にはそんな働きがあります。
手(パー)
posted by ケンゴロー at 17:22| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月23日

「合掌行気法」について

これまで愉気について語りました。
その中で愉気の力を鍛錬する方法として「合掌行気法」を紹介しましたが、
今回は合掌行気法についてもうちょっと詳しく説明したいと思います。

「行気」というのは自身の気を高める方法を云います。
合掌行気以外にも「脊髄行気法」というのもあります。
これは背骨に息を通すというイメージで呼吸をする。
実際は背骨で息をすることはできませんが、
そういうイメージで行うと背骨に息が通る感じがしてくる。
中国気功ではこのイメージを意念と云います。
この意念が気ッを鍛錬するうえで大事なのです。

合掌行気に話を戻しますと、
手から息を吸い手から息を吐くなどということは
実際にはあり得ないですよね。
だけどそういうイメージ(意念)を使うと気の感じが出てきます。
催眠法とか暗示法にも似ているんです。

次の実習をやってみてください。
合掌の形で左右の掌を10cm程度離します。
それで左右の掌の間を凝視してください。
そうすると掌と掌がくっついてきます。
今度は視線をどちらかの親指にそらします。
そうすると掌と掌が離れて行くような感じがして来ます。
そうしたら今度は意図的に左右の掌をくっつけるようにします。
そうすると掌と掌の間に空気の風船があるように感じます。
そして左右の掌が反発し合うような感じが出てきます。
この感じが気の感じ(得気感という)なんです。
得気感を得ることが愉気をマスターする第一歩になります。
この方法は催眠法とか暗示法と同じです。
しかしながら目には見えませんが、気は存在します。
そして自分の手に気を集中することで愉気が出来るようになる。

ちょっと難しくなりましたが、
要は合掌行気で得られた感覚を使って相手の体に手を当てるだけです。
それで愉気がなされるのです。
注意して欲しいのは愉気はこちらの気を一方的に送るのではない。
相手の体からも気は出ていますから、
こちらの手から出す気と相手の気が感応することによって
愉気がなされるのです。
その感じが温かい感じとかビリビリするとか引っ張られる感じになる。
悪い個所では邪気(悪い気)が出ています。
それが愉気によって感じられ、気が感応することで変わってきます。
相手の体が汗ばんできたり相手が溜息をついたり呼吸が深くなります。
そうしたら愉気が効いたということで愉気を止めます。
とにかく最初は合掌行気を続けてやってみてください。
なるべく静かなところが良いですね。
得も言われぬ感じがすると思います。
posted by ケンゴロー at 11:58| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月19日

愉気の補足説明

先日は愉気について語りましたが、今日はその補足です。

愉気は基本的に相手にうつ伏せになってもらって、
背中に手を当てて気をおくります。
掌はピタッとくっ付けるより数cm程度離した方が良い。
それで上から下まで移動し違和感を感じたら手を止める。
しばらく愉気をしていると相手の体が汗ばんでくる。
そうしたら手を放します。
この形が愉気の基本形です。

さらに座位や立位でも愉気はできます。
その場合、うつ伏せの時より手を離して指先を相手に向ける。
相手の背骨に向けて上から下まで手を移動すると、
相手の体が前後左右に動いたりします。
相手の体が動いた時に手が当たっている場所が異常個所です。
それを繰り返すと同じ場所で同じ反応が出ることが多い。
その個所が特定できたら、相手をうつ伏せにして愉気してあげる。

次に座位で相手の後頭部に手を当てます。
反対の手でごく軽く相手の額を支えます。
しばらくすると相手の体が前後左右に揺れ出します。
そうしたらその動きについて行く。
たとえば右に倒れたら相手の右の体に異常があると推測できる。
前だったら体の前側、後だったら後ろ側に異常があるというように。
後頭部に愉気をすると相手の体が弛むので異常のある側に傾く。
電車で居眠りをしていて体が傾くのといっしょです。

以上のように愉気は治療でもあり、観察にもなります。
面白いのは全く無意識で上記のような反応が出ることです。
野口整体ではこの無意識の反応及び運動を『活元運動』と呼び、
活元運動を究極の体の調整法として推奨しました。
活元運動についてはまたの機会に話します。
posted by ケンゴロー at 17:58| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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